先日、羽田空港からの深夜バスについてのブログを書きました。
その時のブログにも記載したのですが、なぜこんなブログを書いたかというと、鹿児島から羽田へ飛行機で移動していたのですが、20時前には羽田に着くはずが、色々あって深夜1時に羽田到着という形になってしまったため、その時に羽田発の深夜バスに乗車したので、経験談を書いた、という流れがありました。
この一連の出来事で、僕なりに学んだこと、考えたことがあったので、今回は飛行機遅延→ダイバードして深夜1時羽田着になった時の出来事と、その経験から考えたことを書いてみたいと思います。
なお、このブログの内容は、僕が利用した航空会社を批判したいがために書いているわけではなく、無事に東京まで送り届けてくれていただけましたので、特に僕が利用した航空会社に対して不満はありません!
目次
元々の予定ルートと、僕が経験した出来事の一連の流れ
元々の予定ですと、僕は17:20鹿児島空港発、19:20頃羽田空港着の飛行機で東京に帰ることになっていました。
しかし、僕が搭乗した日は、日中から夜にかけて、羽田空港や成田空港の上空・つまり関東近郊の空は風が非常に強くなっていたようで、なかなかスムーズに着陸できない飛行機が続出していました。
僕が搭乗する予定の飛行機便は、羽田から鹿児島に到着してから再度羽田に戻る折り返し便だったのですが、鹿児島空港に到着したのが予定よりも50分遅れたため、鹿児島空港を出発する時間も17:20から18:10に変更となりました。
18:10になり、僕も搭乗した飛行機は無事に鹿児島空港を出発。
しかし、前述した通り羽田空港や成田空港近辺の上空は、着陸待機便が続出している状況だったため、僕の搭乗していた飛行機もしばらく関東近郊の上空を旋回しながら待機していました。
しかし、しばらくして燃料が少なくなったことを理由に、中部国際空港に引き返す・いわゆるダイバードをすることが決定。
中部国際空港には21:00頃に到着となりました。
このまま出発するのかしないのか、給油をしているのかしていないのかわからないまま、2時間ほど機内での缶詰状態を余儀なくされました。
23時頃になり、一旦中部国際空港ラウンジ内に降りれることが決定。
そして、24時頃にようやく中部国際空港を出発し、羽田空港に着いた時には、時計は午前1時を回っていました。
もちろん、終電などない時間です。
ここまでが、僕が経験した出来事の一連の流れです。
他人事ではないなと思った、危機管理時の対応の是非を分けるポイント
後手後手になってしまった航空会社側の対応
僕が搭乗していた飛行機だけではなく、他にも同じような形となった飛行機はたくさんあったので、深夜に遅れて羽田空港に到着することになってしまったことは、仕方のないことだと思っています。
ただ、一連の出来事の中で、航空会社側の対応を見ていた時に、「ちょっとこれは後手後手に回っているかな」と思った部分はちょこちょこあったのが正直なところでした。
そして、その「後手後手に回っている部分」は僕が仕事で失敗した時にやってしまっていたことと、同じだなと思い、まさに他人ごとではないなと感じたのでした。
一切の選択肢をとることができず、ただ耐えて待つしかなかった状況
僕も含めて搭乗していた乗客が一旦中部国際空港ラウンジへの移動を許可されたのが23時15分頃。
それまでは、前述の通り、2時間近く機内に缶詰状態を余儀なくされていました。
缶詰状態になったまま再出発まで過ごすことを免れたのは不幸中の幸いでしたが、中部国際空港内にある店舗・レストランは、23時以降はファミリーマート以外は全て営業時間が終了しているのです。
しかも、ファミリーマートは空港入り口にあり、ラウンジからはかなり遠い場所にあるということ、いつ再出発になるかわからないため、ラウンジを下手に離れることもできない状況にあることから、鹿児島を出発してから深夜1時に羽田に着くまで、一切食事をすることができないままでした。
また、搭乗していた乗客によっては、次の日早朝から仕事という方もいらっしゃったかと思います。
そういった方は、自腹でもいいから陸路で移動してなんとか当日中に関東近郊に帰ったり、あるいは関東までは行けずとも名古屋市内に移動して次の日の早朝移動に備える、という選択肢を取りたかった方もいらっしゃるかもしれません。
中部国際空港駅から出発する最終電車は、特急で23:31発。
各駅に限れば、23:15頃です。
よほど中部国際空港に精通していない限り、駅の場所すらもわからないわけですから、15分で終電に間に合う可能性はほぼ0に近いといってもいいでしょう。
つまり、23時15分頃にラウンジに降ろされたところで、陸路での帰宅に舵をとるなんていうことはできないわけです。
また、中部国際空港近辺には少なからず宿泊施設があるのですが、当然ながら時間も時間なので、全て埋まっており、空港近辺に宿泊することも不可能な状況でした。
危機管理対応時、選択肢がないことが一番のリスク
つまりまとめると、食事や移動において、一切の選択肢を与えられない状況で、何が起きているのか不明な部分も多いまま、ただひたすら再出発を待つしかない状況だったのです。
21時に中部国際空港に到着した時点で、すぐ給油があったのか、なぜ21時から2時間近く機内で待機を命じられた後にラウンジに降りることになったのか、もっと早くラウンジに降りることはできなかったのか・・・とにかく「何が起きているのか」明確な状況説明がなかったまま、時間だけが過ぎていたので、僕も含めて不安に思った乗客は多いかと思います。
せめて、「何が起こっているのか」がわかれば、よかったのですが・・・お金を払ってでも陸路で少しでも移動したかった方にとっては、今回の航空会社側の対応、納得いかない部分もあったかと思います。
危機管理対応時に、選択肢がない・選択肢が取れないということは、とてもリスクなんだなということを、身をもって痛感しました。
仕事失敗時、僕もやってしまっていた今回の対応・・・人のふり見て我が振り直せ
よく考えてみると、今回の航空会社側の対応、僕が仕事で失敗してしまった時に僕自身がやらかしてしまった対応に重なる部分があり、まさに他人事とは思えないような状況でした。
例えば、僕が誰かに仕事をお願いされて、なんらかの理由でうまく進行できなかった時に、それがわかった段階で早いうちに依頼主に状況を説明すれば、依頼主側もリスク回避のために、増員したり、別の人に仕事を回すなど、色々な対応の選択肢を取ることができます。
しかしながら、期限ギリギリになってしまってからの状況報告だと、仕事の依頼主側も、取れる選択肢が限られてしまいます。
実際、この手の失敗をしたことが僕にはあったため、正直今回の出来事は他人事ではないな・・・と感じたのです。
自分が逆の立場にたって、改めて身をもって「危機管理対応における速やかな状況報告は、選択肢・手段を残すことにつながる」んだなということを感じました。
まとめ
飛行機遅延時の対応に学ぶ、仕事の危機管理をする上で大切なことについて改めて感じたことを書いてみました。
自分も今回のことを契機にして、自分の身を正していきたいと思いました。
なんだかんだで、きちんと無事に羽田空港に届けていただいたので、航空会社の方々には感謝しています!
おつかれさまでした!