この記事は、「ジーズアカデミー Advent Calendar 2015」10日目の記事です。
こんにちは、ジーズアカデミーのトレーナーをさせて頂いているコスゲです。実は私、ボスの児玉さんや主席講師の山崎先生を除けば、ジーズアカデミーに関わるメンバーとしては最古参の人間です。今回はそんな私が、ジーズ誕生の背景となったプロジェクトと、それに伴う僕の歩みを交えてお話させて頂ければと思います。
目次
ジーズアカデミーはここから始まった…その名は「ジョブドラ」
ジーズアカデミー主席講師である山崎先生の回の記事にもありますが、ジーズアカデミーが始まる1年前に、「ジョブドラ」というプロジェクトがありました。ジョブドラは、5週間で現場スキル並みのスキルを身につけるためのインターンみたいなことをして、一定の基準を満たしたら、合格→その企業に就職できるという内容のプロジェクトです。当時僕は、ジョブドラプロジェクトの参加者の1人、受講する側の人間だったのです。
当時僕は、デジタルハリウッドSTUDIO渋谷のスタッフとして、運営業務の仕事をしていました。仕事自体はとても自分に合っていたなと今でも思うのですが、元々デジハリにも受講生として入学し、WEBの仕事をしたいと考えていたので、やっぱり制作側に転身したい!spanという一心で、スキルを身につけたい、あわよくば転職したいと思い、ジョブドラに応募しました。
当時の僕のプログラムスキルのスペックといったら、JavaScriptはjQueryプラグインが使える程度、それくらいなものでした。「自分には本当に出来るのだろうか・・・」など、色々な葛藤や迷いがありましたが、ジョブドラに参加が決まってからは、腹をくくって野心むき出しでプロジェクトにのぞみました。
野心むき出しで、全員を出し抜いてやろうと臨んだジョブドラ
ジョブドラにはデザイナークラス、フロントエンドクラスと様々あったのですが、僕が参加したのはフロントエンド(プログラミング)クラスでした。参加者は僕含めて5人。知っている人もいれば、初めましての方もいるような、そんな感じでした。
ジョブドラは週1回(2時間)×5回の授業があり、授業と授業の間で課題となる制作物を作り、翌週に発表するという形式でした。ジーズアカデミーのカリキュラムをご存知の方であれば、この方式にも聞き覚えがあるでしょう。
事実上、今ジーズアカデミーで採用されているカリキュラムのフロントエンド部分をそのまま抜き出したような内容の元、ジョブドラでの授業は行われていました。(ジョブドラではajaxもやってましたけどね)
そしてスタートしたプロジェクト。初回はJavaScript基礎ということで、基本から学ぶ授業が行われ、課題では「じゃんけんゲームを作る」というというものが出されました。
で、ここがポイントなんですが、どうしても結果を出したいと意気込んでいた僕は、全員を出し抜いてびっくりさせてやろう、一番注目されてやろうと考えた僕は、どうしたら制作した課題で目立つことができるか、考えてみました。その結果、以下の2つを思いつきました。
- 1、じゃんけんだけじゃなくて、同じ原理で出来る「おみくじ」のゲームも作り、勝手に課題を2つ提出する
- 2、コードのきれいさとかパフォーマンス面を今から求めても仕方がないので、とにかく面白い!と思ってもらえるものや、中身の濃いものを作る
そこから1週間。。。「課題制作に費やす目安時間は20時間は最低必要」と事務局長の児玉さんからは事前に言われていたのですが、たぶん30時間は費やしたでしょう…当時作ったのが以下の2つです。
1、じゃんけんまんフィーバーをCSSとJavaScriptで再現
昔ゲームセンターなどにあったゲーム機械「じゃんけんまんフィーバー」をJavaScriptなどのプログラムで完全再現したものです。以下の画像みたいなやつですね、コードをストックしていた場所がサービス終了してしまったので、完全に同じものがなくて申し訳ありません。
2、おみくじアプリもどきをCSSとJavaScriptで作ってみた(これはスマホ専用WEBアプリです)
加速度センサーなどを使ってみたく、スマホ専用おみくじゲームとして作ってみたものです。
まんまと出し抜きに成功…そして5人の心に火がついた!
1週間後の授業になりました。制作してきた課題を発表する時間があったのですが、僕の目論みはまんまと成功、全員を驚かせることが出来ました。僕からすれば、してやったりといったところです。
で、面白かったのが、どうやらここで参加者全員のハートに火がついたらしく、その翌週から、全員意味不明なほどクオリティの高い課題を毎週毎週作っては発表するという素晴らしい流れが生まれました。ジーズ関係者ならわかると思いますが、「オール栗林状態」といった感じです。
ちなみにジョブドラの最終課題は「パズドラみたいなゲームを作る」といったものでした。ジーズアカデミーでも存在していないこの課題、難易度は当然高かったのですが、プログラム初学者同然の5人からすれば、6週間でこの課題に挑むところまで上り詰めただけでも本当奇跡だなというところです。
事務局長の児玉さんから後日言われた、嬉しい言葉
ジョブドラが終わってだいぶ経過して、ジーズアカデミー設立が発表されたくらいのタイミングだったと思うのですが、事務局長の児玉さんから、こんな言葉をかけて頂きました。
「ジョブドラの初回課題発表時に君が作った課題によって起きたビックサプライズと、それによって参加者全員に火がついたこと、あの出来事があったからこそ、ジーズアカデミーを作ろうと思った」
「こんな嬉しい言葉は本当ないなぁ」というくらいありがたい言葉をかけて頂き、僕は感無量でした。
事実、ジョブドラが終わってから、各種セミナーやイベントの登壇、ジーズアカデミーにチューター5人侍として参加したこと、たくさんの仕事をさせて頂いたこと、schooに出演したこと…ジョブドラをきっかけに、確実に僕の人生は変わり、喜怒哀楽の振り幅がめちゃくちゃ激しいけど、生きている感じが以前よりするような、そんな人生になりました。
たくさん失敗もミスもして、辛い気持ちになったことも数知れずですし、環境ばかり先行して、自分の中身を追いつかせるために必死で、地に足がつかない状態でずっといたのも事実です。というか今もですね。。。
今年を漢字一文字で表すと、いい意味でも悪い意味でも「浮」だったなぁと思うのですが、それでも、こんなにも貴重で、誰しもが得られるわけではない経験を与えてくれた、児玉さん、山崎先生を始め、ジーズアカデミーを通じて関わったり出会った皆様には本当に感謝で一杯です。
その後、僕がジーズアカデミーでやっていること、そしてまとめ
(以下、2023年追記)
その後、僕はジーズアカデミーでさまざまな経験をさせていただきました。
- DEV&LABコースのチューター
- 大学生向けプロジェクト「ジーズアカデミーブートキャンプ」講師
- 中高生向けプロジェクト「YOUTH CAMP」講師
- 柏の葉での女性向け講座の講師
- 近畿大学や立川などでの「G’s CAMP」講師
- 各種法人向け講座の講師
- DEVコースのHTMLCSS・JSの一部授業の講師
- チーズアカデミー作成
- LABコース担任
数え上げればキリがありません。
そして2023年は原点回帰し、DEVコースの正規の受講生をしての時間を過ごしました(もちろんちゃんと自腹でお金払って)。
色々失敗もしたり、ジーズアカデミーにご迷惑をかけたりすることもあるのですが、それでも暖かく大きな目で色々なチャンスを与えてくれるジーズアカデミー、もちろん僕だけじゃなくて、卒業生や講師陣、関わる皆様の成長を一心に願って、様々な取り組みをされているのを見て、この学校は贔屓目抜きに将来もっともっと発展していくんだろうなぁと常々思っています。
ということで長々と書かせていただきましたが、ジーズアカデミーには人の人生を大きく変える可能性が秘められている、素晴らしい学校なんだよということを、自分の経験を踏ませて書かせて頂いたつもりですが、いかがでしたでしょうか。
なんか、書きながら泣きそうになってしまいました。
明日はmasuko ryotaさんお願いします。
2023年10月26日、続編を書きました。