今週末、シンガーソングライターシギのワンマンライブがありまして、私も当日お手伝いをいたします。
いつも物販の在庫管理をアナログでやっていたのですが、物販が忙しくなってくると、「在庫チェックが漏れそうになってしまったり、お客様対応が遅れてしまって長蛇の列ができてしまう」なんていう恐れがあります。
ということで、簡易的なものではありますが、「Google Apps Scriptで簡易版物販商品在庫管理ツール」を作ってみました!ちょっとの時間で出来るくらい、サクッとしたものです!
目次
制作の経緯-ライブハウスにおける物販方法-
まず、制作の経緯やライブハウスにおける物販方法や管理の仕方についてお話をしなければならないかなと思います。
ライブハウスにおける物販というのは、極めてアナログな仕組みで行われることが多く、会場内に専用ブースがあって、そこで物販担当スタッフが直接対応し、商品のお渡し・金銭のやり取りをする、というものです。
アーティストサイドが商品の在庫を管理したり、金銭チェックをしたりするのは、僕が知る限りですが、
- 「紙に書いて売り上げ数を記録」
- 「都度都度、物販商品の残りの在庫数を確認」
といった対応を取られるケースが多く、1つ1つの作業に手間が少しでもかかると、お客様対応が遅れてしまい、行列が出来て、最悪の場合物販購入を諦めて帰ってしまわれるという方もいらっしゃいます。
これはアーティスト側、お客様側どちらにとってもよくないことだなと思い、この状況を改善するツールが必要だなと考えていました。それが制作の経緯です。
簡易版物販商品在庫管理ツールの仕組み
仕組みとしては非常にシンプルなもので、以下の通りです。
- ①Google スプレッドシート(Google版のエクセル)を用意し、商品名と在庫数を書いておく。
- ②Google Apps Scriptを使って商品名と在庫数をブラウザ上に表示させる。
- ③Google Apps Scriptで在庫数の同期処理を書く。
いちいち在庫数を数える必要もなく、物販担当のスタッフさんがお客様からご注文頂いた商品名が書かれたボタンをタップすれば、在庫数が自動的に1つ減って、スプレッドシートにも勝手に同期される仕様です。
意外と手間が省けるのではないかと思うので、早速、今週末のシギのワンマンライブで導入予定です。
また、レンタルサーバーを用意する必要もなく、Googleアカウントさえ持っていれば環境構築ができるのも、Google Apps Scriptの魅力です。
Google Apps ScriptはHTMLの作成も出来る
Schoo「Google Apps Script入門講座」の最終回でも少しお話をしたのですが、Google Apps ScriptはHTMLの作成をすることも出来ます。
Google Apps Scriptは、Googleアプリケーション間の連結だけでなく、Webアプリケーションみたいなものも作ることが出来るので、「可能性が無限大だなぁ」と触れば触るほど思うのです。
在庫数が0になれば「売り切れ」という表示に変わるようになっていますし、スプレットシード側では売り上げ管理をさせるための数式も埋め込んでいます。
見た目はシンプルですが、機能は結構色々盛り込んでいます。もっと色々な機能を盛り込めそうな気もしています。
というか見た目をちゃんと整えないとですね…
実物をデモで御紹介します
ということで、動画ではありますが、実物の一部をデモ動画で御紹介します。以下の動画をご覧頂ければと思います!
商品名が書かれたボタンをタップすると、在庫数が1減って、スプレッドシートにもその内容が同期される、という流れがお分かり頂けると幸いです。
プログラミングをはじめるのにも本当取っ付きやすいですし、実用的なものが作りやすいので、Google Apps Scriptは本当オススメです!