前回の「ロフトワークのイベント「Loftwork Portfolio Jam」に行ってみた」に引き続き、夏の始まりに参加したアイデアソンについて書いてみました!
僕は正直、自分にどちらかというと自信がないまま、これまでの人生を生きてきました。そんな僕でも、初めてアイデアソンに参加してみて、「やっぱり自分からどんどん外に出て自分のアイデアや考えを鍛えていったりアウトプットしていかないと、自信は養われないな」と思ったので、これは自分のためにも、そして、もしかしたら僕と同じような考えを持っていらっしゃる方にも役立つのではないかと思い、この記事を書いてみます!
ロフトワーク主催「未来の保険を考える」アイデアソンに参加!1日目
冒頭挨拶〜基調講演
僕が参加したのは、ロフトワークさんとアクサ生命保険株式会社さんが共同主催をされた「未来の保険を考える」アイデアソンです。会場となったのは、お台場。
冒頭、諸々説明があったあと、まずはマインドセットということで、東北大学大学院の石田教授による基調講演開始。
こちらの石田教授、なかなかにお話の面白い方!「バックキャスト思考」なるものの重要性を中心に語られていましたが、考え方や視点がとても独創的で、普段の活動もなかなかに楽しいことをされている方でした。詳しく知りたい方は、石田教授のブログ「地球村研究室」や著書などをぜひご覧くださいね!
保険って? まずは今回のテーマの「保険」について、皆のイメージを認識する
基調講演も終わりここからが本番! まずは、保険に慣れている方も、そうでない方も混ざった状態のこの会なので、参加者それぞれが保険というものに対してどういうイメージ・認識をもっているのかを各々確認すべく、ちょっとしたワークを行いました。
保険について考えたあとは、現代社会における様々なライフスタイルに頭をめぐらせ、我々人間は何に依存しているのか・それを自立型とするにはいかにすれば良いのか、など、かなりスケールの大きなことを考えていく、そんなワークが続きました。
余談ですが、この後にあったお昼ご飯の時間やおやつなど含めて、ケータリングがとっても充実していたイベントでした。さすがロフトワークさん!(笑
いよいよ本格的に! 未来の保険を考えてみる
ついにイベントもエンジンがかかってまいりまして、「未来の保険を考えてみる」時間になりました。
ここでは、現代〜未来に向けて人類が抱えるであろう課題なども踏まえつつ、10年後新たに生まれている保険を考えてみよう! という内容でのアイデア出しです。そして、そのアイデアをプレゼン(希望者のみ)し、チームメンバーを募り、2日目にその保険のアイデアの保険を具現化するという流れでした。
僕個人としては、保険って本当にあんまり慣れていなくて、これまでもそんなに触れ合う機会のない分野でした。正直、今回のイベントに参加をしようと思った時も、最初は「保険のことわかるかな・・・」なんて不安に思ったものです。
でも、いざやってみると、知識がないなりに、結構いろいろとアイデアが浮かんでくるものだなぁというのが、やってみての感想。今回でいうとロフトワークさんになりますが、イベントを主催される方も、参加者がうまくアイデア出しができるような工夫をきちんとイベントの中に仕込んでくれているんだなぁということがわかり、なるほどなるほどと感心していました。
特にクリエイティブの分野に携わっていたり、志している方には「いろいろな世界を見られる」「いろいろな世界の方と触れ合える」ことを理由に仕事をしていたり、その道を目指している方も多いのではないかと思うんですが、アイデアソンはそんな人たちには本当にぴったりの場だと思ったんです!
ストレッチをしないと筋肉はなかなか柔らかくなりませんが、それと一緒で、アイデアの引き出しも、いろいろな分野・いろいろな場所に自分から積極的に参加してみることで、柔らかく鍛えられていくんだなぁというのがよくわかった瞬間でした。
ちなみに・・・筆者の「未来の保険」のアイデアについてご紹介
ちなみに、僕は自分で保険のアイデアを考案し、プレゼンまで実施しました。その名も「衣料保険」。「医療」とひっかけて「あの人うまいこと言ってるな〜」なんていう印象を与えてインパクトを残す狙いもありましたが・・・(笑)
レンタル×サブスクリプション型の衣料サービスが増えている中で、レンタルした衣料が何らかの理由で汚れたり、破れてしまったりなどある場合に、そのことに対する保険というものが実はまだきちんと整備されていないことに着目して考案した保険です。
この保険、ポイントとしては、「何か祝い事・名誉事があった際は、保険サービスの一つとして、その場に見合った衣料を提供する(保険料の範囲内で)」というところです。
つまり、たとえば結婚式であればタキシードなりスーツなり、女性であればウエディングドレスなどを提供するという意味です!
今回、僕以外にも出てきたアイデアに共通していたのが「マイナスの事象に対して」ではなくて「プラスの事象に対して」何か保険を適用するということ。
従来の保険というのは、「不安」「恐れ」などに対して、安心を与えるというところから成り立っていましたが、そうではなくて「これだけ頑張った」「これだけ成果を出した」など、プラスの事象に対しての保険というのものがあってもいいのではないか。そんな思想に基づいてアイデアを出す方が多かったです。
ロフトワーク主催「未来の保険を考える」アイデアソンに参加!2日目
残念ながら落選・・・筆者も他アイデアのチームの1人として2日目にのぞむ
さて、先ほどの衣料保険なんですが、プレゼン立候補者が多かったこともあってか、残念ながら落選してしまい、僕は他に出てきたアイデアをブラッシュアップするためのチームメンバーとして、引き続き参加することになりました。
僕が参加したのは「クラウドファンディング保険」というアイデア(ちなみに最初はちょっと毛色が違っていたんですけどね)。そして、保険料は教育分野に全てあてるというのがこの保険の特徴だったこともあり、教育分野に興味・関心が強い僕としては、ぜひ関わってみたい!ということで参加を決意したのです。
メンバーでの意見調整は難航・・・しかしこれもまたチーム型アイデアソンの面白さ
正直、僕の参加したチームの話し合いはだいぶ難航しました。何が一番難航したかというと「保険」サービスとしてのマネタイズの部分。これがかなり欠けていたのです・・・
他のチームと意見交換をする機会もイベントの中にはあったのですが「思想はいいんだけど、サービスとしては成り立たないよね」という辛辣な意見が続きました・・・
しかし、こういった機会がちょっとの勇気で体験できるのもアイデアソンの面白み。まるで本当の会社の会議のように、議論は白熱したのですが、これが社外で体験できるなんてなかなかないよなぁ〜貴重だなぁと思ったもの。
主婦・学生の方など、普段なかなかこういった機会に恵まれない方こそ、アイデアソンに参加して、感性を磨いたり、将来への投資をしてみたり・・・いろいろな観点からアイデアソンの有用性を感じた時でもありました。
チーム型アイデアソンでは「話をまとめる」役割の方もいれば、知識を豊富にもった「ブレーン」役割の方もいらっしゃいます。自分が普段感じている・抱えている課題を解決したい! 苦手意識を克服する経験を得たい! そんなモチベーションでアイデアソンに参加してみるのもいいのではないでしょうか。
ブラッシュアップされたアイデアに参加者が投票! 優勝及び審査員賞が発表に!
長い時間を経てブラッシュアップされた、新しい保険のアイデア。いよいよ2日目の終盤からは、全参加者及び及び審査員の方々による投票が行われました!
残念ながら僕のチームのアイデアは1次予選で落選・・・悲しきかな。
そして審査は進み! 最終的には最多得票及び審査員(3名)のそれぞれの賞、合計4アイデアが受賞し、それぞれ賞金10万円を獲得しました。
特に面白いアイデアだったのが、「ぼっち飯保険」という、1人暮らしやひとりぼっちのご飯が続くことに対して発生するリスクへの保険。ネーミングだけ聞くと、なんじゃそりゃ!という感じですが、審査員の皆様からの賞は高かったのです。
まとめ・アイデアソンには気軽に参加してみよう!
ということで、途中途中で僕の想いを挟みながら書いたので、まとめで改めて記載することもないかもしれませんが、自分の考えに自信のない方こそ、アイデアソンは非常に有用な場所だなと思いました。
僕も今回のアイデアソンでは、自分の無知さや、至らなさをたくさん感じました。でもそれを知ることができたのが貴重な経験。自分の至らなさにも恐れずに、いろいろなことに立ち向かっていく力と行動は、これからも忘れずにいきたいなぁと思ったのでした。
僕もそうだったのですが、何かこう現状を打開したいけども自分の考えに自信の持てないという方がいらっしゃいましたら(そうでなくても)ぜひアイデアソンに参加してみてください!