シギのトークイベントを通じて感じた、講演などの司会の台本作りで気をつけたいこと

Creator's Night in STUDIO新宿

昨日は、デジタルハリウッドSTUDIO新宿で行われた、「Creator’s Night Vol.5 -私が音楽で生きていこうと決めた理由とその道のり-」というトークイベントで、ファシリテーター(司会)をしてまいりました!

ゲストは、このブログでも何度かご紹介させていただいている、シンガーソングライターのシギさん!
今回は、イベントの中身というよりも、ファリシテーターの立場としてイベントに参加して感じたことを書いてみようかなと思います。

ちなみに、Creator’s Nightについては、「12/23開催、シギさんのトークイベントでファシリテーターをします!という記事でも紹介させていただいていますので、ぜひご覧になってみてくださいね!

トークイベントの台本を考える時に注意したこと

今回のトークイベントの流れ・台本・原稿は、僕が考えました。
あ、もちろん、質問に対して答えていただける内容というのはシギさん本人に考えていただいたものですよ!

昨年Schooに出演した際は、僕自身が授業をする立場だったとはいえ、ある程度Schooさんの中でもお決まりの流れがあったので、その流れに沿う形で構成を考えていました。

しかし今回は、僕はあくまでゲストであるシギさんの魅力をいかに引き立てて、参加してくださった方に、一つでも何か持ち帰っていただけるかがポイントだったので、相当入念に事前準備をしました。

当たり前といえば当たり前かもしれませんが、今回のイベントの台本の構成を考える上で、参加者の求めることはなんだろうということを必死に考えてみました。

今回の参加者の構成は、おおまかにいうと「シギさんのファン」「デジタルハリウッドSTUDIOの卒業生・在校生」の2つに分けることができました。
そのめ、それぞれの参加者層が求めることはなんだろう? というところから、考えて書き出してみたのです。

シギさんのWikipediaページにも結構面白いエピソードが記載されているのですが、今回はWikipediaの内容を参考にしました。

例えば、「小学6年生で路上活動をしたこと」「ハードコアのイベントに一人弾き語りの女の子が混じってライブをすることが多かったこと」というエピソードがあるのですが、これは「身を置く環境について、どう考えているのか」を聞き出すのにいい題材になるのではないかと考えました。

クリエイターに限らずですが、人間、同じ場所にい続けたり居心地の良い環境にい続けたりすることで、いわゆる「井の中の蛙」状態になってしまうことも少なくありません。
自分はこれができると思っていても、世の中には自分より上の方がたくさんいる、だなんていうことを感じる経験って、誰しもありますよね。
そんな時に、人は自分の身を置く環境について考え、「環境の変化」を意識するもの。

ちょうど常に「アウェイ」な環境に身を置くことの大切さ、「強み」に閉じ込められる怖さという記事を何かのタイミングで読んでいたこともあるので、これは参加者の皆さんに刺さる話ができるのではないかと思い、「身を置く環境についてどう考えるか?」という話を盛り込ませていただきました。

あとは、ソロで活動をすることが多かったシギさんが、デビューしてから自分の作品に対して多くの方が関わるようになり、ある意味「共同作業」をすることが多くなったことによって感じたことや起きた変化に関する話もあるのですが、これも、クリエイターやビジネスマンにとって、誰しもが経験する「人と仕事をする」ということにおけるヒントや参考になるのではないかと思い、質問に盛り込ませていただきました。

こんな風にして、クリエイターさんであろうが、ビジネスマンであろうが「当事者意識」を感じてもらえるような質問を盛り込むことで、トークイベントのすべてではないにしろ、一部だけでもグッと場や話に集中していただけて、「参加してよかった」と思ってもらえるのではないか、ということを意識して流れを考えて、台本や質問事項を考案したつもりです。

まとめ

シギさん本人も、今回のようなトークイベントは初めてだったということですが、イベント終了後に、出演してよかったというお話をしていました。
なかなかない今回のような機会の中で、自分の生き方を振り返るちょうどいい機会だったのかもしれません。シギさん本人にも良い経験になったのであれば、こんなに嬉しいことはないなぁと思っています。

何より、今回は僕が作成した台本を見た上で、シギさんが内容に真摯に向き合ってくれて、すごく考え込まれた話をたくさん盛り込んでくれたのが話の節々から感じられました。
シギさん本人の真摯さと、「一つでもお客さんに何か良いものを持って帰ってもらおう」という思いと、それに伴う行動があってこその会の成功だったなと思っています。

僕自身も、今回は納得のいく事前準備ができたこともあって、課題ももちろんありましたが、達成感と充実感でいっぱいの気持ちになりました。
ここまでやりきった感を持てるのも久しぶりだったので、今回は僕自身のことも褒めてあげたいと思っています。

来年はこれくらいのクオリティを保って色々な仕事をしていきたいな、なんていうことを思った夜でした。
トークイベントの司会の仕事があれば、ぜひオファーお待ちしております!笑

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