最近、いろいろな場面で、引き算的思考で物事を伝える重要性を痛感しています。
恐れ多くも、ここのところ他の人や受講生さんに対して何かを教える・伝えるという機会を多くいただいているのですが、あらためて ここ最近で痛感した、引き算した状態で物事を伝える・教えるということの大切さ。
ちょっと具体的に書いていきたいと思います。
特に、人に物事を教える機会のある方にとって、共有できたら幸いです。
目次
ボリューム過多が招く弊害
たとえば、僕はHTMLやCSSというWEBサイトを構成する言語を教えるという機会を少なからずいただいています。
こういった機会をいただいている人でよくあるあるな話なのが、ボリューム過多の内容を伝えてしまう、という点です。
僕も、正直時々、授業を組み立てたらボリューム過多になってしまう、ということをやってしまうことがあります。
限られた時間の中で物事を伝えようとする時は、どうしても教えなければならないことに優先順位をつけざるをえません。
HTMLやCSSを教える授業にも、同じことが言えます。
しかし、そういった優先順位のつけ方がまだまだ甘いなと、自分の未熟さをここ最近改めて痛感しているのです。
ボリューム過多が招く弊害としては、「結局何が言いたかった授業だったのか」という疑念を覚えさせてしまうということ。
時間を気にして授業後半の内容が駆け足になってしまって、やりきれない状態で所定の時間が経過してしまう、といったものです。
ボリューム過多を回避し、物事を引き算的思考で考えるには
ちょっと偉そうな言葉で書くかもしれませんが、では教育において引き算的思考で、伝えるべき物事の優先順位をつけるにはどうしたらいいのでしょうか。
体系的な物事の理解は必須
まずは、体系的に物事を理解することです。
特にHTML/CSSなど、そしてそこから発展したプログラミング言語というのは、意外とつまづくポイントが決まっていることが多かったするのです。
なので、体系的に物事を理解して、たとえばHTML/CSSだったら、人がHTML/CSSを理解するにはどういう順番で教え進めたらいいのかを、きちんとまとめあげること、これが大事なことだと思っています。
「伝えるべきことを伝える」ではなく、「理解する喜びを感じてもらうには」で考える
「Webデザイナーを目指すならこれくらい理解しないといけない」といった考えから、色々な内容を詰め込むうちに、授業内容のボリュームが過多になってしまうということがあります。
しかし、授業内容のボリュームが過多になってしまうと、途中でつまづいてしまった人のフォローもままならず、授業後半の内容は駆け足気味に進んでしまうことが目に見えているため、満足頂く授業を行うことが難しくなってしまいます。
何の分野でもそうなのですが、目標に対して「これがあった方がいい」というのは、たくさんあるに越したことはないですし、たくさんあるに決まっているのです。
なので、「伝えるべきことを伝える」という観点で授業の物事を組み立てると、ほぼ間違いなく授業のボリューム過多になってしまうのです。
そうではなくて、「理解する喜びを感じてもらうには、どういう授業の進行でいけばいいのか」を考えて、授業の物事を組み立てるのが大事なんだと、最近痛感しました。
HTML・CSSであっても、それ以外のことであっても、1日ですべてを理解するというのは、なかなか困難な話なのです。
1日で理解できればそれに越したことはないのですが、1日で理解できるものであれば、そもそもHTML・CSSを授業で教えるまでもないような気がするのです。
そうではなくて、途中理解に至るまでのつまづきや困難があったとしても、必ず妻付きを超えて理解に至り、理解した喜びを感じてもらうための仕掛け作りをする、そんな観点で授業構成を組み立てるのが大事なんだと思うのです。
物事を学ぶ時、人は達成感がある方が、さらに先を学ぼうとする意欲も湧いてくるものです。
だからこそ、理解した喜びを感じてもらうことを重視して物事を組み立てるということが大事なんだということが、最近改めて感じることなのです。
可能な限り、個を理解した上で言葉を選んで伝える
先ほどの内容と少し重複しますが、物事を伝える時に、伝える相手の個をなるべく理解するにこしたことはありません。
人は皆理解する過程も違うし、学び理解するまでの時間も違うものです。
そういった部分を無視して、目標達成のために伝えるべき内容を伝えるだけでは、本当に相手のことを考えて授業をしているとはいえないなと思うのです。
相手の理解の過程、学習における努力、色々なものをきちんと正しく知り、理解した上で、その場その場にあった指導ができるようになりたいと思います。
まとめ
意味不明な内容もあったかもしれませんがも、物事を引き算的思考で伝えることの重要性をここのところ痛感していたため、思わずブログにずらずらと思いをぶつけてみました。
幸いにも、まだまだ教える・伝える機会をいただけているので、伝えることを自分なりに体系化して、これからも活動していきたいと思っています!