先日、『CSS Nite x 優クリエイト「After Dark」(22)「どこまで使える? オンライン帳簿/クラウド会計」』というイベントに参加してきました。
基調講演者の独りである井上和俊さん(SURVIBLOGの著者)と最近よくお仕事をご一緒させて頂いているということもあり、井上さんの勇姿を目に焼き付けたいということが目的としてもちろんありましたが、フリーランスとして、面倒とも言える確定申告の作業をクラウド会計ソフトをつかってうまくできるようにするための、ヒントを得るために参加したというのも大きいです。
今回は、フリーランスや確定申告で悩む方はぜひ参加すべきだったと思う今回のイベントのレポートをしてみたいと思います!
目次
登壇者は井上さんと、「クラウド会計対応税理士」という異色の税理士さん
今回のCSS Nite「どこまで使える? オンライン帳簿/クラウド会計」の登壇者は2人。
一人は前述したように井上さんでしたが、井上さんと共に登壇されていたのが、税理士の 廣升 健生 [廣升健生税理士事務所]さんでした。
廣升さんは井上さんの顧問税理士もされているそうなのですが、なんとなかなかいらっしゃらない「クラウド会計対応」の税理士さんなのです。
Freeeのような全自動クラウド会計ソフトがあると、「税理士さんの出番がなくなってしまうのでは…?」と素人目には思いがちなのですが、逆にそういったクラウド会計に特化して税理士業をいとなんでいるだなんて、ものは考えようだなとびっくりしてしまいました。
ちなみに、前職は「元代官山の老舗洋菓子店シェ・リュイのパン職人」とのこと、すごい転身ぶりですよね!
このブログを読んでいらっしゃる方でfreeeユーザーの方は、ぜひ廣升さんにお問い合わせしてみることをお勧めします!
ちなみに廣升さん、ご自身のWebサイトも10万PVを達成しているというつわもの・・・Web戦略もご自身の頭できちんと考えて独自に実行されたということでした、本当賢すぎます・・・
イベントのお話のポイント1・freee導入は早い方がいい
イベントのお話のポイントの1つ目は、「freee導入は早いほうがいい」ということでした。
確定申告の期間は2〜3月。実際にやってみてわかるのですが、本当に壮絶な作業なので、実際に申告し終えると、一安心して、その後の経理業務を放置してしまいがちです。
しかし、井上さんも廣升さんも、確定申告期間が終わって気が緩みがちな4月〜5月だからこそ、来年の確定申告を見据えている方はfreee導入を実施すべし、とのご意見でした。
今の時期にfreeeを導入すべき理由としてあげられていたのは、「freeeは全自動会計ソフトとうたわれていますが、全自動の本当の意味は、なかなかまだ多くの人が理解していないため、早いタイミングで導入しないと「全自動」の恩恵を完全に授かることができない」、という内容でした。
たとえばfreeeは、モバイルバンキングやクレジットカードのオンラインデータを全て取り込むことが出来ます。しかし、モバイルバンキングなどはたいてい「2〜3ヶ月前からでないと確認することが出来ない」ようなものがほとんどです。
そのため、本来であればモバイルバンキングなどのサービス利用登録を全て実施→freeeを導入、というのが本来の順序だそうですが、これを逆に行ってしまうことにより、適切な恩恵を感じられないし、受けることができないのだそうです。
イベントのお話のポイント2・freeeは会計版Google Analyticsみたいなもの
イベントのお話のポイント2つめは「freeeは会計版Google Analyticsみたいなもの」という内容。
今回のセミナーの中で一番心にぐさっときたお話でした。
つまりどういうことかというと、コツコツと記録して、日々動向を見ていくことでこそ、freeeの本当の良さが生きてくるものなんだそうです。
先ほどの「freee導入は早いほうがいい」で書いたお話にも通じるものがありますよね。
確かにGoogle Analyticsも、極端な言い方をすれば、1年分をまとめて見るよりもコツコツと日々統計を確認していって、数値に著しい変化があったときにはすぐに「あ、この日はこういうことがあったな」「こんなことがあったからこれだけ数字が変わったのか」と認知できます。
今回のイベントの参加者がクリエイターやWeb系の方々が多かったこともあって、Google Analyticsに例えてお話をされたんだと思いますが、なかなかうまいたとえで、参加者のことをきちんと踏まえた表現をしているなぁと感心してしまいました。
freeeも日々コツコツ利用して、数値を日々追っていくことで、正確なその時その時の現状(例えば収益)が把握できるし、良くも悪くも売上や収益に変化があれば、すぐにその原因を確認し必要な対策が取りやすくなる、ということになるという、とてもわかりやすいお話でした。
とはいえ、freeeへの日々の登録や確認作業って手間では?と思ったりもするのですが、そこがfreeeの良いところ。
登録作業などを最大限に「自動化」出来る機能がたくさん盛り込まれているので、freeeの様々な機能を使いこなしていって、後は都度確認作業を行い、「数値(売上)の変化に敏感になり、こまめに行動する」ことを実施すればいい、というまとめを、登壇者のお二人ともお話されていました。
余談・廣升さんは話が非常にうまかった
何度か示唆する内容は書きましたが、今回のイベントに参加してびっくりしたのが、廣升さんの話のうまさでした。
僕も時々セミナーなどに登壇する機会があり、個人としても「話がうまくなりたい」という願望を常に持っているのですが、廣升さんのお話は実にわかりやすく、話が非常にうまい方なんです! そして当事者意識をきちんと参加者に与える術を持っている!
先ほどのGoogle Analyticsの話もそうですが、例えを用いてわかりやすく伝えるスキルが非常に高い!
だからこそ、難しそうに思える会計の話も、廣升さんとならば楽しくお話ができ・お酒のつまみにもできるといっても過言ではないと思いました。
(実際、打ち上げの場ではそんな感じになっていました)
まとめ
廣升さんはfreeeを使いこなせていない方を「freee難民」と表現されていましたが、僕もまさにその1人だったなぁということを今回のことで痛感させられました。
正直、ここ最近は目先の仕事に追われがちで、色々なものを広く・大きく・長いスパンで見ることができていなかったなぁという思いが個人的にあったので、このタイミングでこのセミナーを聞けて、会計だけでなく色々なことに対しての心構えにも活かすことが出来そうでよかったなぁといったところです。
井上さん・廣升さん、ありがとうございました!
ちなみに、今回の登壇者に関連したサイト・URLは以下の通りです!
- 井上さんのブログ→SURVIBLOG
- 廣升さんのWebサイト→廣升健生税理士事務所
- 当日のセミナーについてまとめられた廣升先生のWebサイトのページ→【CPI x CSS Nite x 優クリエイト「After Dark 22」「どこまで使える?オンライン帳簿/クラウド会計」】ライブ