Marpでの資料作りを通じて感じたAIとの付き合い方・自分に必要なものをどう見極めるか?

4月。今年も関西外大での非常勤講師を担当させていただくことになりました。

そして別件でも講義系のお仕事がちょこちょこあるような状況です。

そんな中、悩んだが資料作りです。

ここ2年くらいなNotionページを使って資料作成をすることが多かったのですが、自分の中で1つ引っかかっていることがありました。

それは「資格的な魅力に乏しい」というところ。

もちろんこれはNotionページが唯一の原因ということではなく、僕自身の力のなさとも言えるわけなのです。

とはいえ、Notionページは「もともと定められているレイアウトの枠」にある程度再現があることや、絵や図形などを描画できるものではないため、表現できることに限界があるのも事実なのかな、と最近感じていました。

資料作成におけるMarpの採用

文字ベースの資料としては向いている・素晴らしいツールだと思うのですが、視覚的な表現を重視したい場合、選択しとしてNotionページはないのかもしれない。

そう考えていた矢先に思いついたのが「Marp」での資料作りでした。

Marpというのは、Markdown形式で資料を作成することができるツールです。

Visual Studio Codeに代表されるようなエディタツールを使って作成するため、多少環境構築が必要になります。

Markdownファイルにストーリーを入れていくと、スライド資料として成立するというものになっており、CSSでデザインをすることも可能です。

HTMLを併用することもできます。

またCursor等のAIエディタとの併用もしやすく、AIエディタとの親和性も高いため、「CSSを駆使して視覚的表現を高めつつ、さくっと資料が作れる」と考え、今年度はMarpでの資料作りをしてみようと思いました。

AIとMarpとの連携に格闘する中で感じた疑問

決めてからは、MarpとAI(Cursorエディタ)とを、どううまく連携させるかを考えて、格闘する日々。

レイアウトパターンやデザインパターンをYAMLファイルに定義し、図解パターンをCSSをうまく使ってテンプレートのように記載。

AIに対して何をまず読んで理解してもらい、どういうケースであればどのレイアウトパターンを適用すべきかを厳格に指示。

そのスライドにて表現したいことをざっとMarkdown形式で表現した上で、抽象化を行い、あらかじめ用意した図解パターンから該当するものを選択しスライドに挿入。

そんなことを日々繰り返していました。

しかし…状況としてはなかなかうまくいかないことが多く続きました。僕のAIへの指示スキルが未熟と言えばそれまでなのですが、「いやいやそうじゃないんだよなー」と思う出力結果が多く、考え直しては出力し直して、結局資料作成にかかる時間はそれほど軽減されていませんでした。

「あれ、本末転倒じゃない?この状況…」

僕はそう気づいたのです。

AIを使って資料作成の効率化を図るためにMarpという手段を選んだはずなのに、気づけばAIに振り回されている現状。本当に今のやり方が正しいのか?という疑問を持つに至ったわけです。

本当に必要なことは「入力負荷の軽減」だった

本末転倒な状況に悩みながらも、四苦八苦を続けていたある日、ふと僕は気づきました。

「これ、もしかしてレイアウトやテンプレートの入力をスニペットとして登録して、入力負荷を軽減すればいいだけの話なのでは?」と。

スニペットというのはショートカットのようなものを指します。少しのコードや入力だけで、大量の記述を本来必要とするものを簡単に再利用することができる仕組みのことです。

「そういえばVSCodeやCursorにはスニペット登録機能があるよな..。」とさらに気づいた僕は、早速自分が用意したレイアウトやコンポーネント、図解をスニペット登録していきました。

するとどうでしょう。スイスイ入力が進んでいく有様!

「ああ、僕は入力作業に時間を取られて苦しんでいたのか…」初めて自分が本当に困っていたのは何なのかに気付かされた瞬間でした。

AIとの連携にばかり気を取られてわけですが、よくよく振り返ってみると、僕がAIに求めていたのは定型的な作業だったわけです。

しかし、定型的な作業というのは本来AIに任せるまでもなく、むしろAIなしでもプログラミングやそういったもので用意された技術を駆使するだけにした方が親和性が高いことに気がつかされました。

AIは創造的なタスクにこそ本来の力を発揮する。

定型的な作業に終始するのであれば、むしろプログラミング等で問題ないわけであり、そこにAIを投入することはまさに「木を見て森を見ず」。オーバーエンジニアリングと言えるのではないでしょうか。

まとめ・自分の課題を的確に整理する

ということで、自分の課題を的確に整理し、必要に応じた手段を講じることの大切さについて、改めて学んだ出来事だったかと思います。

自分用でいいので、Marpエディタでも作ろうかな…

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