AIとの壁打ち試行錯誤でたどり着いた、プロダクト開発に必要な概要を包括的に出力するための自作プロンプト(2024年版)

AIとの壁打ち試行錯誤でたどり着いた、プロダクト開発に必要な概要を包括的に出力するための自作プロンプト(2024年版)

AI、使ってますか?

僕はエンジニアとして複数のAIを使用していますが、断然のお気に入りはClaudeです。

Claudeと壁打ちをしていると、まさに「ディスカッション」が成立して、AIが僕のやりたいことを想いをベースに実現計画を引き出してくれるような感覚を持つことが本当に多くあり、「共創」しあえている感覚があります。

最近、ChatGPT Proという月額200ドルが出たことが話題になりました。

僕は課金しませんでしたが(そもそも現在Chat GPTには課金していない)、もしClaudeに似たようなプランが出たら課金したいと思えるくらいClaude大好きです。

そんなClaudeですが、割とすぐに利用上限がくることもあり、僕の場合は、

  • やりたいことに対する壁打ち相手をしてもらい。具現性を高める
  • ものづくりの要件定義や実装前の実装計画までの段取りをClaudeにアシストしてもらいながら仕上げていく

そんな使い方をすることが中心になっています。

コードを出力してもらう、という用途で使うことはほとんどありません。

そんなこんなでClaudeとのやりとりでいくつかのやりたいことについて壁打ちをしてもらった結果、どれも満足のいく段取りを踏むことができています。

そして、そんなやりとりを振り返りながらまとめていたら、ある程度プロダクト作りに必要な要素を包括的に出力するプロンプトを作り出すことができました。

早速紹介!プロダクト開発に必要な概要を包括的に出力するための自作プロンプト

ということで早速紹介!プロダクト開発に必要な概要を包括的に出力するための自作プロンプト(2024年版)は以下のようになっています!

📋 プロジェクト設計テンプレート(ガイド版)
※ 🔴は必須項目です

【プロジェクト概要】

🔴 プロジェクト名:
    例:「オンラインタスク管理アプリ」

🔴 背景と課題:
    記入のポイント:
    - 現状どんな問題があるか
    - なぜその問題を解決する必要があるか
    例:「従業員のタスク管理が散在しており、効率的な進捗管理ができていない」

目標:
    記入のポイント:
    - 数値化できる目標があるとベター
    例:「タスク完了率を20%向上」「作業時間を30%削減」

【要件】

🔴 対象ユーザー:
    以下の項目を可能な範囲で記入
    - 主なユーザー層(年齢、職種など)
    - 想定利用人数
    - 使用状況(いつ、どこで、どのように)
    例:「20-40代のオフィスワーカー、1社あたり10-50名程度、日常的な業務管理用」

🔴 主な機能:(3-7個程度)
    優先度をつけて記載(A:必須、B:重要、C:あれば良い)
    例:
    A) タスクの登録・編集
    B) 進捗管理機能
    C) レポート機能

技術的な制約:
    もしあれば記入
    
    例:
    - 特定のブラウザ対応が必要
    - 既存システムとの連携が必要
    - 特定の技術スタックの使用が必要

【期待する設計内容】
※ プロジェクトの規模に応じて必要な項目を選択

1. 要件定義と実装計画
   - 機能要件(必須/オプション)の詳細
   - ユースケース定義
   - MVPの範囲定義
   - フェーズ別実装計画
   - 各フェーズの達成目標
   - リスク分析と対策
   - マイルストーン設定

2. システムアーキテクチャ
   - システム全体構成図
   - 使用技術の選定理由
   - インフラ構成詳細
   - スケーリング戦略
   - パフォーマンス要件と対策
   - 可用性設計

3. セキュリティ設計
   - 認証方式の詳細
   - 認可の仕組み
   - データ保護方針
   - セキュリティ監査方針
   - コンプライアンス対応

4. バックエンド設計
   - サーバーアーキテクチャ
   - API設計
     * エンドポイント一覧
     * レスポンス形式
     * バリデーション方針
   - キャッシュ戦略
   - データ同期メカニズム
   - オフライン対応方式
   - エラーハンドリング方針

5. データモデル設計
   - ER図
   - テーブル定義書
   - インデックス設計
   - データフロー図
   - データマイグレーション方針
   - バックアップ/リストア方針

6. UI/UX設計
   - サイトマップ
   - 画面遷移図
   - ワイヤーフレーム
   - インタラクション設計
   - レスポンシブ対応方針
   - アクセシビリティ対応
   - ローディング状態設計
   - アニメーション/トランジション設計
   - テーマ対応(ダークモード等)

7. 品質保証計画
   - テスト計画
   - 性能要件と測定方法
   - 監視/ロギング計画
   - インシデント対応フロー

8. 運用保守計画
   - 運用フロー
   - 監視体制
   - バックアップ計画
   - メンテナンス方針
   - スケーリング計画

【特記事項】
特に気になる点や決まっていない事項があれば記入
例:「モバイル対応の範囲」「セキュリティ要件の詳細」

💡 補足:
- すべての項目を埋める必要はありません
- 不明な点は「未定」と記載いただいて構いません
- プロジェクトの規模に応じて項目の追加/削除可能です

このプロンプトの必要項目を埋めてAIに投げることで、60点程度の出来である包括的なプロダクト概要と制作に必要な内容を出力してくれるようになりました。

ちなみに「60点」という部分についてですが、これは個人的な感覚です。

しかしながら、100点ではなく60点程度で問題ないと個人的には考えています。

1発で出力されたものの精度が下手に高すぎると、AIの出力内容を妄信的に捉えすぎるのでは?という想いが個人的にあります。

それよりは、AIが出力したものをまずは「議論の出発点」としてとらえた方が、より創造が生まれるのではないかと思うのです。

AIの出力を見なから「あれ、こんなはずじゃないぞ」「もっとこういう物を伝える必要がある」というやりとりや気づきを得るやりとりを経た方が、より良いものが生まれるのではないかと考えています。

結果として、その方がプロンプトの改良・改善もできそうですしね!

まとめ

ということで今回は手短にですが、「AIとの壁打ち試行錯誤でたどり着いた、プロダクト開発に必要な概要を包括的に出力するための自作プロンプト(2024年版)」をご紹介させていただきました!

こちらが気になった方は、ぜひ改良しながら上手く使っていただけたらと思います!

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